こんにちは。もがりの森【幸手市・久喜市 直葬ホール】の中島です。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、当社では実際にお手伝いさせて頂いたお葬式や直葬の見積書と請求書を、すべてではありませんがYoutubeで公開しています。
何故そんなことをするのか?その理由について今回は書かせて頂きたいと思います。
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まず葬儀業界における「実体の無い安売り合戦」があります。
葬儀社が宣伝している「プラン」というものを、HPやチラシなどで目にしたことはあると思います。「直葬プラン」とか「一日葬プラン」など、とにかく金額を強調しているアレです。
ほとんどの葬儀社ではプランというのは「お迎え・ご安置~納棺・式典~火葬までの段取り」に掛かる費用を表しているもので、返礼品や料理、宗教家へのお礼、火葬場への支払いは別途となっています。
ここで残念なお知らせです。
すべての葬儀社ではありませんが、プランの中には普通に必須料金が含まれていません。
その例をいくつか書かせていただくと・・・
①お迎えの搬送料金が含まれていない。
※そもそも論じゃない?
②霊柩車の料金が含まれていない。
※火葬場に手配できる地域もありますが、そうでない地域でも普通に入ってなかったりします。
③安置料、冷却費用(ドライアイスなど)が1日分しか入っていない。
※ほぼ追加確定でしょう。
④自社式場を使う前提のプランにもかかわらず式場使用料が入っていない。
※これはほんとうにどうかしてると思います。
⑤オプションを追加させる前提のプランで、オプションを断られた場合、請求書に説明されてない必須料金が乗っけられる。
※これをどう回避しろと?わたしにはわかりません!
ほかにもありますが、とにかくプランがプランになっていないのです。
でも消費者の方たちの多くは当然そんなことわかりません。
わからないまま「安く見せるだけの金額」を見せられているわけで、それをわたしは「実体の無い安売り合戦」と呼んでいます。
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皆さんが葬儀社に電話をかけるとき、それは大事なひとを亡くされたときや、心配な家族が居るときでしょう。
そんな状況のなかで「一体いくらかかってしまうのか?この葬儀社は大丈夫なのか?」と思っている・・・それがこの業界の在り方で良いのでしょうか?
それぞれの葬儀社の金額が高い云々を批判したいわけではなく、悲しみの中にある遺族が事前に知ることのできない費用の実体が問題だと思うのです。
人によって、状況によって葬儀の費用がかわるのは事実ですが、葬儀社が同じで、行い方と人数が近ければ、かかる金額に大きな差異それほど無いというのが現実です。
だって、プランが100種類ありますか?料理が50種類あるのでしょうか?
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なるべく多くの見積書と請求書を公開していくことでなにが起こるのか。何が起きて欲しいのか。そのことについても説明しましょう。
ひとつは「もがりの森に依頼すれば、うちのお葬式はこれぐらいかかりそうだ」そういう具体的なイメージを事前に持っていただけること。
そしてもうひとつが本命なのですが、実際にお葬式になった方が「プランの金額で全然すまなかった!追加料金ばかりだった!」という経験をした場合、じゃあどこに頼めばよかったのか?そういった正解のようなものも現状は情報として存在していないのです。
ですが、当社の試みが当たり前の業界であればどうでしょうか。
その方にとっては手遅れではありますが、正解の情報だとは思いませんか?「正しい情報発信をしている葬儀社を選んだほうがいい」というきっかけになると思いませんか?
この試みは葬儀業界という水面に投げる小石に過ぎません。
しかし、私たちと同様にこの状況を憂いている葬儀社も多いはずです。
そうであれば、他社や紹介会社の批判だけをするのではなく、同じ試みをしてみませんか?
正しく情報発信をしている葬儀社だけが選ばれる。そんな業界を目指してみませんか?
そんな思いがあることを知って欲しくて記事にしてみました。
さて、金額のことばかり書くと「大事なのは対応!金額じゃないだろ!」と言われる関係者もいらっしゃるでしょう。
対応が大事って、当たり前すぎませんか?だから金額が不明瞭で良いなんて話しになりませんよね!? 今回の記事に対する議論とは関係ありませんので宜しくお願いいたします。