格安 お坊さん派遣てどうなの?

格安 お坊さん派遣てどうなの? 葬儀に関連
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こんなご質問を頂きましたので 私見ですが綴らせて頂きます

一昔前 格安でお坊様を手配します!というビジネスモデルが脚光を浴びました

現在でも利用者は増えております

”葬式仏教”

こんな言葉が皮肉まじりに聞こえるほどに

堕落した僧侶が多いのも日本仏教の抱える

目を背けてはいけない事実だと私は思います

ですがお仏壇に手をあわせ

お彼岸にはお墓参りに行き

お盆にはご先祖様と過ごす為に実家に帰省する

そんな日本人の宗教観は良い風習だと私は思っています

仏教の考え方は姿を変え2000年以上も語り継がれ

祖先たちが脈々と受け継いできたものです

たとえ現在の日本の仏教を葬式仏教と罵り

その価値を疑問視している人がいても

自身の身内が亡くなった時には 先祖達がしてきたように

お経位は唱えてもらいたいと感じているのでしょう

その考えにまさしくフィットしたのが”格安お坊さん派遣”

なのではないでしょうか

菩提寺として付き合っていく程には仏教(僧侶)を信じてはいないが

ご先祖様の手前 最低限の事はしておきたいという

いかにも日本人らしい心の発露だと思います

ですので 何もしない より 格安お坊さん派遣の方が良いとは思います

こう言うと お寺を持たない”マンション坊主”が来ると言う人もいます

いいじゃないですか偉ぶるだけの住職が来るより

お寺は持たずとも確りと”仏教の教えを心に持った人”が来れば

宗教の第一の目的である”心の安定”をご遺族に与えられるのですから

勿論 当たりハズレはあるでしょうが・・・

最後に・・・私なりの当たりの僧侶とは(失礼な表現で失礼します)

私が信頼する数少ない”お坊さん”(この方はお寺を持つ住職ですが本当に

人間として優れた方です)より教えて頂いた 大切な教えに

”真言宗 中興の祖と言われる  興教大師 覚鑁(カクバン)様の記したと言われる

”密厳院発露懺悔文”(ミツゴンインホツロサンゲノモン)という物があります

その一説より

”僧侶の名を借りて寺院を汚し 僧侶の格好をしてお布施をもらっているのだ”

”授けられた戒律はとっくに忘れてしまい 学ぶべき修行は嫌いになっている”

高名な僧侶が自身の事も鑑み書き記した書 

自戒の念を忘れない姿勢を保つ事

この心を持った僧侶こそが真のお坊様であり まさしく信頼できる方だと

私は思います

つたない文章力で申し訳ございませんが

”密厳院発露懺悔文”は是非一度

現代語訳などがネットに載っておりますのでお目通し下さい

こんな住職いるいると唸ってしまう事請け合いです